2009 年
7 月
19 日
『新・あつい壁』のこと
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7月16日、練馬文化センターで『新・あつい壁』の上映と、監督の中山節夫さん、ハンセン病患者・快復者で映画にも出られていた森元美代治さんとのトークの会が開かれました。ハンセン病患者への差別や偏見、人権侵害がどのようなものだったのか、積極的に知る機会を持たないままきてしまった私には、とても訴えるものの大きい会でした。
この映画は、冤罪事件の問題と、それを引き起こしたハンセン病患者への人権侵害、家族への差別など、いろいろな問題があって、簡単に「なるほど!」と思うことはできませんでした。冤罪事件の恐ろしさは、足利事件や松本サリン事件の当事者の声を聞くまでもなく、ある日突然に「普通の暮らし」に襲いかかってきます。さらに警察や検察の強権的な捜査が、差別や偏見による決め付けで、それをマスコミや世論が「後押し」して決定付けていきます。ハンセン病の問題はさらにひどくて、ハンセン病ではない人までも施設に収容し人権を奪っていく、この映画の主人公も、ハンセン病ではないのに、「入所通知」が突然送られてくるのです。病気に対する無知と偏見もあり、排除、一掃しようとする世の中全体の見えない力で、家族や親戚から「死んでくれ」と言われる・・・言葉もありません。
「差別」の問題は、「自分だけは違う」とは私にはとても思えない。差別をする側にもされる側にもなる可能性はあるわけで、知らず知らずのうちに他人の足をふんずけていることもあるかもしれない。「らい予防法」の廃止は1996年。それまで当事者が声を上げ続けて、世界から100年遅れてやっと廃止になったのです。それを考えると、「知らない」ということがいかに恐ろしいことか思います。
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