『花の夢』のこと 橋本まき 練馬区議会議員 
活動報告バックナンバー バックナンバー一覧 ホーム

印刷用ページ 印刷用 (別ページで開きます) 戻る戻る   進む進む
2008 年 4 月 21 日    
『花の夢』のこと

『花の夢』という映画をやっと観ることができました。この映画は、終戦後、旧満州に置き去りにされた「中国残留婦人」栗原貞子さんを主人公に、なぜ、置き去りにされたのか、中国で何があったのか、帰国後何があったのかを問うドキュメンタリー映画です。昨年ポレポレ東中野で上映されていたのですが、モーニングショウだけだったため見逃してしまい、身近なところで上映されないかなぁと、自分の根性無しを呪って(?)いたところ、4月17日に同歩の会という中国「帰国者」を支援している団体の主催で、ゆめりあホールで上映会があり「リベンジ」が果たせたのでした。

 余貴美子さんの落ち着いたナレーションで、栗原さんの人生が淡々と綴られ、派手な効果音も何もない静かな映画でした。その静かさが、戦争が人の人生を潰す様を鮮明に描き出すのです。「お国ために」と旧満州にわたり、開拓団の男性と集団見合い、結婚させられ、直後に夫になった人は出征、そして敗戦。日本に帰ろうと身重の体で逃げているところを中国兵に捕まり、ソ連兵に捕まり。中国人の農民が助けてくれ、その人と中国で暮らし35年間帰国がかなわず、日本に帰っても自費帰国のため何の保障もされない…。「普通の人」がこうも翻弄されるのが戦争なんだという事実の重みを感じます。「戦争は絶対にいけない」と栗原さんが語るのは当然です。

 映画を観ながら思い出していたのは、4月13日に行われた、ねりま9条の会の朝日新聞の伊藤千尋さんの講演のこと。伊藤さんのお話は触発されることがとても多く、改めてまとめなくてはと思いますが、このとき考えたのは憲法第24条です。少し長くなりますが引用すると「婚姻は、両性の合意のみに基づいて成立し、夫婦が同等の権利を有することを基本として、相互の協力により、維持されなければならない。配偶者の選択、財産権、相続、住居の選定、離婚並びに婚姻及び家族に関するその他の事項に関しては、法律は、個人の尊厳と両性の本質的平等に立脚して、制定されなければならない」。ここまで詳しく結婚を規定する憲法は、他の国では見当たらないのだそうです。なぜそうしなければならなかったのかが、この『花の夢』を観ている時に、ものすごく分かってしまった。戦争放棄を定める9条だけでなく、いろいろな条文に平和主義が貫かれている、「憲法を感じた」と思えた瞬間でした。

 日本国憲法は奥が深い。私たちが、知り、学び、使わなければ(伊藤さんは活用する憲法「活憲」と言っていました)、憲法に申し訳ないですね。



バックナンバー 最新20
57 9条世界会議、すごい!
51 練馬の原風景を歩く
425 練馬区基本構想審議会が始まりました
424 思春期の子どもの居場所について
421 『花の夢』のこと
418 基本構想はだれのものか
417 光が丘第8保育園の改善勧告について
415 現場の力
48 戦争放棄と生存権について
43 言葉を言い替えても中身は変わらず
331 光が丘第4保育園の委託延期そして…
328 練馬区基本構想について
325 光が丘第4保育園の業務委託が1年延期に
321 春なのに…
314 未来への想像力
37 光が丘第4保育園の委託事業者は「選定なし」です
35 介護保険料はもらい過ぎ
222 子どもたちのさまざまな施設で…
219 第1回定例区議会がはじまりました
218 リハビリの意味
27 透明性・中立性・公正性とは…

バックナンバー一覧へ 一覧へ戻る ホームへ ホームへ戻る 戻る戻る   進む進む
●当ページはInternet Explorer4.0以降を推奨しています。●