2007 年
6 月
22 日
『静かな黄昏の国』になる前に
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篠田節子さんの短編小説に『静かな黄昏の国』という作品があります。自然が破壊し尽くされた近未来の日本で、放射能で汚染され人が入れなくなった原発の再処理工場跡地が「終の棲家」(「終身介護施設リゾートピア・ムツ」という名前です…)となり、そこに移り住んだ人のお話です。人口が減って産業のない将来の日本は、海外の核廃棄物を再処理することで経済を成り立たせているという設定で、なかなかぞっとする話なのですが、単なる小説とはいえないような現実が私たちの目の前にあります。
高知県と徳島県の境にある東洋町が高レベル放射能の最終処分場に町長の独断で手を挙げ、先の町長選挙で元町長が敗れるといったできごともありました。また、この夏にも、青森県六ヶ所村の再処理工場が試験運転に入ろうとしています。「核のゴミ」の問題を先送りにしていると、気がつけば『静かな黄昏の国』になってしまうのか…と空恐ろしい思いです。
以前に『六ヶ所村ラプソディー』という映画のことをお伝えしましたが、練馬区内では8月21日に石神井区民交流センターで上映会が行われます。『静かな黄昏の国』を読んで『六ヶ所村ラプソディー』を観ると、みんな、「こんなになったら嫌だなー」と思うのでは? 原発の問題、特に再処理工場の問題は、今、知ろう、つながろう、声を出そう、と私は思っています。ぜひ多くのみなさんに観て、そして考えてもらいたいと思います。
六ヶ所村ラプソディーHP |
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