2007 年
1 月
1 日
人を大切にする社会に向かって
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毎年年初めには、少しでも明るい展望が見出せるようにと願うのですが、なかなか光が見えない現状に歯がゆい思いがします。昨年末、国と東京都の予算原案が出されました。いずれも税収増が見込まれた予算案ですが、よく考えれば当り前。税制改定で、多くの人の税負担が増えているのですから。それに伴って年金や健康保険などの社会保険料が引き上げられている人も多いかと思います。「負担ばかり増えて安心が見えない」というのが、私たちの実感です。税金の使い方を見直し、まず「安心して生きていける」しくみに力を入れていかなければいけない。未来への展望を見出し、つくりだしていくのは政治の責任です。
昨年は格差の拡大が言われ、「ワーキングプア」の存在がクローズアップされましたが、ここ10年ほどの労働環境の悪化には、目を覆うものがあります。「働く」ということの人間的な意味や価値が、どこかに行ってしまったようです。派遣労働や請負労働などの「新しい」と言われる働き方は、労働が「商品」として「流通」しているようなものです。多様な労働形態とは名ばかりで、働く側には選択権などありません。働くことは社会とつながることだし、人から人へ働きかけることです。きわめて人間的な営みなのにも関わらず、人間性がどんどん失われている。一方で、障がい者や高齢者、生活保護世帯、母子家庭などには「就労支援・自立支援」が盛んに言われます。また、人と人とのつながりを作る労働をもっと評価するべきなのに、福祉労働に携わる人たちの労働条件の悪さは一向に改善されません。
今年は労働基準法の改定が予定され、労働現場でますます人間性がないがしろにされる危険性があります。生活者ネットワークは、統一地方選のスローガンを、「こだわって地域 変えます議会 つくります仕事」と掲げました。人間性を取り戻す、安心を支える、そういう仕事を地域に生み出すことで、少しずつでも人を大切にする社会に向け、前進していきたいと思います。
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