2006 年
2 月
20 日
「白バラの祈り」
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生活者ネットワークの区議吉川みさ子さんに薦められて「白バラの祈り」という映画を観ました。ナチス政権下のドイツで、ヒトラーに抗した若者たちのグループ「白バラ」のメンバーであるゾフィー・ショルの実話に基づく映画です。当時、まったく市民に知らされていなかった東部戦線の状況と戦争の終結を求めたチラシを、兄のハンスと一緒に在学していたミュンヘン大学の構内にまき、ゲシュタポに逮捕され処刑されるまでが克明に描かれています。多くの方に観てもらいたいので詳しい説明はしませんが、エキセントリックに叫ぶ裁判官がとても恐ろしくて、言論や思想の弾圧というのはこういうことなのだ、自分にはとても耐えられそうもない…と感じたのでした。 ハンスが裁判で証言をするシーンで、自分は東部戦線で戦った、仲間がどんどん殺されていく、このままでは戦争に負ける、早く戦争を止めるべきだということを語るのですが、それを見たとき、以前聞いたイラクを取材しているジャーナリストの綿井健陽さんの話を思い出しました。戦争の悲惨さを一番知っているのは、最前線で戦う兵士です。それは今、イラクに派遣されている自衛隊員の方も同じだと思うのです。だけれどその状況は決して私たちに伝えられることはありません。本当のことを国民は知らないまま、自衛隊の派遣延長が決まり、練馬区内の駐屯地からもイラクへ派遣されているのだと思うといたたまれなくなります。ゾフィーの生きたナチスドイツ時代と同じなのではないかと。 9条改憲の動きが強まる中で、私たちは本当に軍隊を持ち、戦場に向かうことを望んでいるのかと改めて問い直したい。戦中派の私の両親も80歳を迎えています。社会の中で戦争の生々しい記憶が薄れているのも事実でしょうが、悲惨な目に合わなければ殺し合いを止められないなんて、愚かなことではないですか。私たちは殺し合う装置=軍隊がなくても生きてこられた、そのことをもっと大切にするべきです。 「白バラの祈り」は日比谷シャンテシネで上映中です。ぜひ多くの方に観てもらいたい映画です。
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