2005 年
11 月
21 日
今、イラクでは…
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11月8日の東京新聞の夕刊に、サマワで、警察と陸上自衛隊の宿営地に3件の攻撃があったと小さな記事が載っていました。イラクに自衛隊が派遣されて2年、派遣当時は給水活動の模様が何度もテレビで放映されていましたが、今、自衛隊はどうなっているのか、多くの日本人は本当のことを知らされていません。 11月6日に、文京区民センターでジャーナリストの綿井健陽さんの現地報告がありました。綿井さんは、一昨年、昨年、今年と、自衛隊派遣前からイラクに行き、現地のようすを取材されています。なぜ、今日本にイラクの自衛隊の状況が報道されないか、それは、現地に日本のメディアがいないから。サマワにはフリーも含めて一切報道関係者がいない、それだけ危険な状況にあるそうです。自衛隊の活動は、すでに給水活動は終わり、今は学校や道路などの補修をしているのですが、3日に1回現場を監督する(作業はイラクの人たちが行う)程度で、以前は町で行われていた交流事業も、宿営地の中でしかできない状況です。 派遣前、イラクの人たちは日本の企業が来て、経済復興を支援してくれると大きな期待を抱いていたのが、いつまでたっても電気や水道など都市インフラの整備をしない。自衛隊は宿営地にこもっていて何をしているのかわからない。日本への幻想や誤解が消え、市民の中には失望感が漂い、自衛隊への不満も高まっている。だから自衛隊員も頻繁に外に出られない、というのが今のサマワです。「非戦闘地域だから安全で復興支援・人道支援をする」といって送り出されたはずなのに…。 綿井さんは、これが軍隊組織を海外に送り出す怖さだと言っていました。日本への敵対感情があるところには、今後、民間支援も入ることができません。自衛隊派遣前までイラクの人たちが抱いていた日本への友好的な思いは、たった2年間で吹き飛んでしまった。 中東は日本の経済にとって重要な地域のひとつです。一体この状況を私たちの誰が望んでいたのかと思うと悲しくなります。憲法9条2項を変え軍隊を持つ「普通の国」になる、ということはどういうことなのか、サマワの現実から考えるべきではないでしょうか。
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