2007 年
11 月
19 日
カテゴリ:活動報告
知ることが「食」の安心の第一歩
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11月10日に練馬区が主催する食の安全安心シンポジウムがあり、ジャーナリストの方の講演や、東京都の職員、消費者、製造業者によるパネルディスカッションがありました。そこでは、相次ぐ食品の偽装問題や中国産農産物の農薬の問題などをきっかけに、「正しい食の報道」について話されていたのですが、微妙な違和感を持って話に耳を傾けていました。マスコミの行き過ぎた報道に対して、製造業者はきちんと製品管理をして、国や自治体などの行政はきちんと対策をとっているということが示されるのですが…。確かに厚労省や農水省の添加物や残留農薬の基準は、「食べても安全」な基準なのですが、だからといって「安心」につながるものでもないと思います。今の食品の製造工程を知れば、「食べ物」というより「製造物」と表現するべきもので、人の体や命を育む「力」や、長い年月をかけて工夫されてきた知恵を感じることができない。「食」というのは楽しいもの、発見のあるものだと思っている私にとっては、ピンとこなかったというのが正直な感想です。 その後、17日に農産物の卸売市場であるベジフルセンター練馬の見学に行きました。そこで聞いた話に、「あぁそうか」と思うことがありました。学校給食へ農産物を納入する際、非常にクレームが多いのだそうです。たとえばじゃがいもは、大きく育つ時期に温度変化が大きいと中に空洞ができてしまうことがあります。これは外からはわからないので調理をする時に発見されます。空洞があるというクレームが、納品している八百屋さん、卸売業者、産地へと伝わり、産地では国の補助金をもらって光センサーで空洞をチェックする機械を導入することになったと。笑えない話です。有機低農薬の農産物に虫が付いているとか、みみずが出てきたとか。「そんなの当たり前じゃない」と私は思うのですが、虫やみみずを触れない人にとっては、それらも苦情になるようです。栄養士や調理師などの「食の専門家」でさえ野菜がどう作られるかを知らない人がいるのですから、消費者にはさらに生産現場が遠くなっています。自分の口に入るものがどうやって作られるのかを知らないで、食の安全や安心を考えようとしてもムリというのが私の結論です。野菜には野菜の、肉には肉の、魚には魚の、調味料には調味料の、力や知恵があるのです。
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