2005 年
12 月
14 日
カテゴリ:活動報告
美しい風景と公共事業
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食糧問題から公共事業について考える機会がありました。ひとつは区民環境行動第一回の講演会「土の話」です。東京農工大の浜田竜之介さんと農業環境技術研究所の大倉利明さんが講師で、土を含めた植物や生物の生態系について気づきがたくさんありました。 地球の土壌は平均18cm。そのわずかな土が育む食べ物で人間は生きていることをはじめて知りました。地球の地表は風や雨で流され、年々薄くなっている反面、人口は増えつづけ10億人を越える日もあとわずか、食糧危機は目前の問題です。私たちの住む練馬区がある武蔵野台地は、厚い関東ローム層で覆われていることは皆さんご存知でしょうが、その厚さは80cmもある黒土(黒ぼく土)で、リンを加えるととても生産力のある土壌なのだそうです。食べ物を作れる豊かな土に恵まれているのに、食料自給率が40%しかない日本。私たちは、世界で起きている「危機」になんと鈍感なのでしょうか。 別の機会に聞いた東京農大の進士五十八さんの景観行政についてのお話も興味深いものでした。食糧問題が現実の問題になっている今、都市の過密化(分業化、工業化、商業化)の問題にきちんと向き合わなければいけないという話から、「風景」は空間の美しさだけでなく時間が作り出すという時間が価値を作るという話。また、公共事業は美しい風景をつくるために行うべきであり交通対策、河川、道路…縦割りですすめればその土地の歴史や文化を破壊する、という話を聞いたとき、先日行った上石神井での外環道の青梅街道インターチェンジの住民と国交省、東京都、練馬区との話し合いでのやりとりを思い出しました。 住んでいる人たちが必要ないといっている青梅街道インターチェンジはまさしく、その土地の歴史や文化を破壊する公共事業なのではないかと思います(それも何千億円というお金がかかります)。すべての公共事業を100年先の「美しい風景」を作り出すためのものにするには、「風景」をつくってきた人の営みをこそ大切にする必要があります。100年後にはもちろん生きていないけれども、だからこそ無責任であってはいけないと感じています。
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