2004 年
11 月
24 日
カテゴリ:活動報告
子どもが安心して育つ環境とは
|
保育園の委託化について、この間、保護者の方たちをはじめたくさんの人と会い、話し合いを持ってきました。先日は学童クラブの保護者の方たちとの懇談をする機会にも恵まれました。委託化の問題を発端にして、改めて、子どもが安心して育っていける環境が今、大きく変わろうとしていることに気づかされます。そのことは、私たち大人も安心して暮らせる環境が大きく変わろうとしているということだと思います。 内閣府の調査では、子育て世代では、いわゆる専業主婦よりも職業を持っている女性の割合の方が大きくなっているということです。長引く不況の影響で経済的な問題もあるでしょう。また、男女雇用機会均等法や、男女共同参画基本法が制定され、女性が働くことを通して社会に出て行くことが、もはや当り前になっています。しかし一方で、「女性は家庭に」といった性的役割分業に対する意識は根強く、働く女性もそうでない女性も、社会の意識と実際のしくみのなかで、物理的にも精神的にも大きな負担を強いられているのが現状だと思います。だからこそ、日本の社会をみんなで働き支えていく、そのためのしくみをどう整備するか、変えていくのかは緊急な課題です。「子育て支援」もそのような視点で、もっと深められていくべきではないのでしょうか。 幼保一元化や幼児教育の議論では、「人としてある」ということが非常にないがしろにされているように思います。保育園や学童クラブは「子どもたちの生活の場だ」と多くの保護者の方たちから伺います。字が書けるとか計算ができるとかいうことの前に、子供どうし、親以外の大人たちと、どのように人間関係を作っていけるか、そのためには毎日を安心して過ごせる環境が必要です。それが「生活の場」の大きな役割だと思います。 女性の問題は人権の問題。子どもの問題も同じです。大人でも子どもでも、一人一人が大切にされ育ちあう環境をきちんと整備していくことこそ、「公」の最も重要な社会的ミッションです。保育園の委託化計画をはじめ、練馬区の新行政改革プランには、「子どもにとってどうなのか」「人にとってどうなのか」という視点が欠けています。「財政が厳しいから委託」ではあまりに安易だし、「市場に任せればうまくいく」というのは幻想です。時間がかかっても区民と議論を積み重ねて、これからの保育や社会を描くべきです。
|
|
|
活動報告 最新20
|